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ケアマネージャーの試験対策!勉強方法や独学のポイントとは

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ケアマネージャーとして働こうと考えている方が一番最初に躓くのが、ケアマネージャーの試験対策です。

そもそも忙しい中で試験対策を行わなければならず、更には合格率がとても低いという状況があります。「本当に自分で合格できるんだろうか…」と悩むものではないでしょうか。

この記事では、ケアマネージャーの試験対策について、試験対策の前に整理しておきたいこと、試験対策としての勉強方法や独学で行う時のポイントを紹介します。

ケアマネージャーの試験対策の前に

ケアマネージャーとしての試験対策を知る前に、ケアマネージャーが試験を受ける背景について整理しておきましょう。

ケアマネージャーの受験資格とは

そもそも、ケアマネージャーの試験を受けるためには受験資格が必要です。

具体的には、規定の国家資格を有しているあるいは相談援助業務に従事していることが前提となります。そして、そこから5年以上の実務経験があり、900日以上の従業日数が必要となります。つまり、介護を必要とする人に対して実際の現場が分かっていることが前提となり、このような現場で働きながら試験対策を行うことになります。

通常、何らかの国家試験を受ける際には専門の養成校などに入学し、学業に専念する事がほとんどです。しかし、ケアマネージャーにおいては実務をしながら試験を受ける方がほとんどです。多忙の中で準備をしなければならないという特徴は、試験対策をする上で一つ目に重要なポイントとなります。

ケアマネージャーの合格率とは

ケアマネージャーの試験を受ける方が最も気にするのは、合格率です。

実はケアマネージャーの試験はとても合格率が低く、概ね10%と毎年なっています。つまり、約10人に1人しか合格しないという実情があります。ケアマネージャーの資格試験が始まった当初は合格率は40%以上を超える時もありましたが、現在ではなかなかとりにくいという状況です。

これは、決して不勉強であるから、合格率が低いというわけではありません。多くの時間を割いて勉強した人であっても不合格になることが多く、何度か試験を受けてようやく合格に至る方が多数います。つまり、他の資格試験よりも入念な準備が必要となります。

忙しい中で合格率が低い試験を乗り越えねばならないという、大変な状況に置かれていることをまずは理解しておきましょう。

ケアマネージャーの試験対策

ケアマネージャーの試験を受ける人たちの背景がわかったら、実際の試験対策について知っていきましょう。

まずはしっかりと時間をかけて勉強しよう

ケアマネージャーの試験対策で一番重要なことは、時間をかけることです。

ついつい日々の仕事が忙しく、試験勉強をする時期がずるずると遅れていてしまうものです。しかし、遅れれば遅れるだけ勉強する時間は当然減るため、合格の確率もそれだけ減っていきます。

ケアマネージャーの試験は介護保険分野はもちろん、医療保険分野など多岐に渡ります。実務で関わっていることだけでは対策が行えないため、暗記などによって覚えておかなければならないことがたくさんあります。暗記は繰り返せば繰り返すほど定着していきますのでやはり時間がものを言います。

まずはできるだけ早く試験対策を行える準備を整えましょう。具体的には、試験に合格するためには200時間程度が必要と言われています。そのため、1日1時間の勉強するとして、半年ほどの時間を確保しておくと良いでしょう。逆に、1日2時間や3時間といった時間を確保できる場合にはもっと短い時間で十分です。

テキストをやり抜く

ケアマネージャーの試験対策は様々な参考書が出版されていますが、評判の良いものやあなたに合ったものをしっかりとやり抜くようにしましょう。

ケアマネージャーの試験対策用のテキストは多数出版されているため、あちらこちらのテキストに手を出したくなってしまうものです。しかし、それでは知識が浅くなってしまうため、合格が遠のいてしまうということが少なくありません。信頼できるテキストを見つけ、それを繰り返し解き、知識の定着が実感できるところまでやり抜きましょう。

テキストはどれが良いかというのは、実際にケアマネージャーの試験に合格した方に聞いてみると良いでしょう。当然、毎年試験は異なります。できるだけ最近にケアマネージャーの試験に合格した方に話を聞くようにすると良いでしょう。

分野を見極める

ケアマネージャーの試験は全部で60問です。

先述したように介護保険領域が25問、医療保険領域が35問という構成になっています。そのため、あなたが実務においてよく関わっているところ、関わっていないところの差が必ずあるはずです。あなたが得意としている領域はどれなのか、あなたが不得意としている領域はどれなのかをテキストを見ながら見極めるようにしていきましょう。

そして、得意分野は必ず全て点数を取れるようにする、苦手分野は点数の取れる内容をできるだけ広げていくなどの戦略を立てながら、 勉強を進めていきましょう。

モチベーションを維持しよう

ケアマネージャーの試験対策は長期にわたり行われるため、その維持が大切です。

一気にまとめて勉強をするのではなく毎日目標を立ててコツコツとこなしていく方法、ケアマネージャー試験を受ける仲間を見つけて一緒に取り組む方法、目標をクリアしたら自分にご褒美を与えるという方法…様々な自分のモチベーションを維持するための方法があるでしょう。

これまでのあなたの経験を踏まえて、一番長期にわたってモチベーションを保てるような方法を実践するようにしましょう。

過去問を徹底的に解く

資格試験で最も重要なのは過去問対策です。

というのもケアマネージャーの資格試験においても、過去に出題された問題と同様の問題が出題されることがあります。すなわち過去問を暗唱できるほどに何度も何度も徹底的に解いておくことで、合格の確率をそれだけあげることができます。

とはいえ過去問のみを繰り返し解くのはあまりお勧めではありません。やはり基本的な知識がないままで過去問を解けるようになっても、実際に試験で過去問から少し内容が変更されて出題された時に対応できなくなってしまうためです。

過去何年分の過去問を繰り返し解けば良いかという疑問が湧くと思います。余裕があれば10年、 時間がない場合でも最低でも5年は完璧に解けるようにしておきましょう。 

受験対策講座を用いる

ケアマネージャーの試験対策として受験対策講座を用いることも有効です。

ケアマネージャーの試験対策向けの受験対策講座は多数開催されており、それぞれに特徴があります。通学や通信といった受講コースがあったり、試験の直前に集中的に学べるコースがあったり、模擬試験を何度もトライさせてくれるコースがあったりします。あなたの学びの計画に合わせてうまく活用するようにしましょう。

ただし受験対策講座は無料ではありません。どの講座もそれなりに費用がかかるため、必ず複数の講座を見比べた上で選択するようにしましょう。また受講したからといって必ず合格できるわけではありません。受験対策講座はあくまでもあなたの学びをサポートするためにあると考えて活用するようにしましょう。

分からないところを質問できる人を見つけておく

ケアマネージャーの試験対策を行っていると、必ず分からない問題が出てきます。

そのような問題に直面した時に、わからないところを質問できる人がいると良いでしょう。具体的には、ケアマネージャーの試験を合格したことがある人が身近にいると良いです。やはり試験に合格した人は一通りの勉強を済ませていますので正確な回答や解説を行ってくれるものです。

このときケアマネージャーの資格を有していない現場経験のある人に聞くことは注意が必要です。 というのも、現場での実際と試験内容では正解が異なる場合があるためです。

「ルール上では〇〇だけども実際は××である」というような内容は介護や医療の現場ではとてもたくさんあります。現場に即した知識は実際に働いた時にはとても生きるものですが、試験対策としてはときに邪魔になってしまうこともあります。気をつけながら質問を聞いてもらうようにしましょう。

ちなみに、先述した受験対策講座においては、わからないところを聞いてくれる講師が常駐しているところがほとんどです。うまく活用するようにしましょう。

独学では難しいのか

ケアマネージャーの試験対策に関して調べてみると、独学では難しいと記載している記事が多数あります。

やはり忙しい中で難易度の高い試験をクリアするには、受験対策講座などを活用するのがベターではあるでしょう。しかし、予算の問題やあなたに合った受験対策講座に必ずしもであるわけではありませんので注意が必要です。

独学でも合格している方は多数います。その人たちがどのように勉強したのかなどを聞きながら、あなたにとってぴったりの試験計画を立てていきましょう。

おわりに 

この記事では、ケアマネージャーの試験対策について、試験対策の前に整理しておきたいこと、試験対策としての勉強方法や独学で行う時のポイントを解説しました。

ケアマネージャーの試験において特別なところは、実務で忙しい中で合格率の低い難易度の高い試験に挑まなければならないということです。そのため、勉強期間を長く撮るためにスケジュール管理を行うことや疑問点が出た時には相談できる相手を見つけておくことがとても大切になります。

とても難しい資格試験ではありますが、取得後にはケアマネージャーとして働けることはとても嬉しいことです。未来を見越して合格することだけを考え勉強していきましょう。 

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